公園・緑地情報
特定地区公園、防災公園、平和公園
都市公園に含まれる特定地区公園(カントリーパーク)、防災公園、平和公園のそれぞれの定義や、有名な公園などを紹介します。
特定地区公園(カントリーパーク)

人口の多い都市部において、公園は都市の開発計画の一部として盛り込まれて設置されていますが、「特定地区公園(『カントリーパーク』とも呼ばれます)」は、都市計画の区域の外に設置される公園です。これによって都市計画区域外に該当する農村・山村・漁村の居住者に対して、さらなる生活環境の向上が図られます。広さは標準で4ha以上とされています。特定地区公園は自然が多く含まれ、例えば漁村ならビーチと一体になったもの、山村なら園内にキャンプ場、といった具合に、設置される地域の特色が活かされた公園造りをする傾向にあります。野外ライブ用のステージを備えた公園もあります。特定地区公園の例として白竜湖スポーツ村が挙げられます。
- 白竜湖スポーツ村
- 広島県三原市にある特定地区公園です。野球場・フットサル場・テニスコートなど様々なスポーツ施設を有し、年間を通して多くのスポーツ教室や大会が開かれています。
防災公園
都市公園は、都市の中で防災の機能を担います。1999年の建設省の「防災公園 計画・設計ガイドライン」によれば、各公園は防災効果に応じて5つの段階に分けて取り扱われています。ちなみに「防災公園」の名が冠せられていなくても、多くの場合は災害時に防災公園として機能しますが、特に「防災公園」と名の付く公園は、高い防災機能が備えられているということになります。防災公園は災害時に「広域防災拠点」となって、近隣住民の避難所として利用されるだけでなく、救援物資の中継や各地の復旧といった活動の拠点として機能します。以下に防災公園の例を挙げます。
- 代々木公園
- 東京都渋谷区にある公園です。園内に災害用給水槽が設置されており、非常時に利用できる水が備蓄されています。通常はフェスティバルやフリーマーケットなどのイベントが多く開催される都市公園です。
- 三木総合防災公園
- 兵庫県三木市にある公園です。園内は、陸上競技場・野球場・球技場などを有する「スポーツの森ゾーン」と、国内最大級の屋内テニスコートやグラウンドゴルフ場を有する「自然の森体験ゾーン」があります。
平和公園
終戦を記念して作られたものや、戦争にまつわる施設や戦没者の墓地などを遺す公園は「平和公園」と呼ばれます。以下に平和公園の例を挙げます。