心落ち着く場所、また訪れたい場所です。
室町幕府八代将軍の足利義政によって建てられた、京都の東山にある銀閣寺です。金閣寺が建てられた時代とは異なり、簡素で気品のある文化が流行していた時代の建物になります。錦鏡池が銀閣寺観音殿を囲い、美しい円錐台形の向月台、白砂で作られた銀沙灘が目の前に広がる趣のある庭園になっています。銀閣から庭園を見ることはできませんが、侘び寂びを感じながら想像すると、自然と心が落ち着く感じがします。
私は夏の暑い季節に訪れましたが、敷地内は竹林に囲まれた空間になっていて、涼しく感じられました。季節が違うときっとがらりと景色が変わると思われるので、次は紅葉の秋や、雪景色の冬、新緑の溢れる春などにまた訪れたい場所です。
庭園を囲む木々の根本の地面は絨毯のように苔がむしていて、石も苔むし、空間全体が緑で溢れていて気持ちのいい空気を感じました。そんな空間の中、順路に沿って歩くと、少し高台へ上がることができます。高台に上がる途中に湧き水があり、ここで水を汲んでお茶を淹れていたのかなと想像したりもしました。高台まで上がると、真下に銀閣を眺めることができ、これがまた記憶に残る景色でした。銀閣、そして錦鏡池、白砂の銀沙灘の模様が一望でき、その奥には京都らしい盆地の地形もしっかり見ることができました。
ぐるりと順路に沿って鑑賞すること、約30分くらいではありますが、その時間に見た景色は鮮明に記憶に残っています。季節を変えて訪れた際は、また新しい景色として思い出が追加されることと思います。
銀閣寺の拝観料は大人500円、小中学生は300円となり、拝観券としてお札をいただきます。このお札も旅の思い出として、お守りとして大切にしたいと思います。車で行く場合は、専用の駐車場はありませんが、近隣にコインパークもたくさんありました。コインパークに停めてから、銀閣寺へ入るまでに哲学の道があったり、お土産屋さんがたくさん並んでいる界隈を歩くことができるので、それもまた旅の思い出になります。