心が落ち着く場所
いわずと知れた世界遺産でもある銀閣寺です。紅葉のシーズンに行ってきました。場所は京都市左京区で、最寄りの駅は京阪電鉄の出町柳駅ですが、徒歩だと30分程度かかります。JR京都駅や阪急四条河原町駅など主要な駅からバスでのアクセスが便利かと思います。私は京阪三条駅からバスで伺いました。
銀閣寺は通称で正式には東山(とうざん)慈照寺という寺院だそうで、その中にある観音殿という建物(広く銀閣寺として知られている建物ですね)が象徴的な建物となったために通称されるようになったみたいです。観音殿は室町幕府8代将軍の足利義政によって造営されたものですが、その当時に建てられた寺院内の建物はこの観音殿と東求堂のみだそうで、その他の建物は江戸時代以降に建てられたものだそうです。義政の死後に菩提を弔う理由で禅寺に改められたそうで、それまではお寺ではなかったんですね。
入口は総門と呼ばれる立派な冠木門で、そこをくぐって右にまがると銀閣寺垣と呼ばれるまっすぐな参道が続きます。ここで自然にワクワク感が湧いてきますね。参道の終わりにある中門が受付でそこで拝観料を払って中に入ると、わりとすぐに銀閣が見えます。銀が名前についていますが黒いです。歴史的にも本当に金色の金閣と違い、銀箔がはられた形跡もないそうです。佇まいは静かな趣きで、池との取り合わせもあり、見ていて落ち着く雰囲気です。金閣の荘厳さとは真反対の建物ですね。境内には他に書院や方丈などの建物が建っており、山の手の方に上がったところにも展望所などもあります。思った以上に境内は広かったです。伺った時期が紅葉の季節でしたので木々が色づき、洗月泉と呼ばれる滝にも落ち葉が浮かんで綺麗でした。一通り境内を回ると心が洗われるような気持になります。回っている途中途中で手入れしている方が何人もいらして、きれいなものを維持し続けるには手間暇がかかるのだなと感心しました。
冬の銀閣の雪化粧の写真がとても綺麗だったので、次回は冬の京都散策で伺いたいですね。